湿度戻りしないメーカーとモデルを徹底解説！

「エアコンの湿度戻り」とは、エアコンが室内の湿気を効率的に外に排出した後、その湿気が再び室内に戻ってしまう現象のことです。

参考　・一般財団法人家電製品協会　よくある質問「湿度戻り」とはどのような現象でしょうか？

湿度戻りが起こると、以下のようなデメリットがあります。

• エアコンで除湿しているのに、不快な湿度が解消されない
• 湿度が高いと、気温が低くても蒸し暑く感じる
• エアコン内部や室内にカビが生えやすくなる
• カビが繁殖すると、エアコンから嫌な臭いがすることがある

 

当編集部が調査したところ、湿度戻りしない除湿機能のあるルームエアコンを製造しているメーカーは、いくつかあります。

また、メーカによっては、湿度戻りしない除湿タイプと、そうでないタイプの除湿機能の両方があるメーカーもあります。

湿度戻りしない機能があるメーカーのエアコンを選んで、快適な生活を手に入れましょう。

「エアコンの湿度戻り」とそれを見分ける方法について徹底解説

 

エアコンを選ぶ際、湿度戻りしない除湿ができるメーカーを見分けることは重要です。

特に梅雨時や夏の湿気が気になる季節には、エアコンが湿度をしっかりと管理することが快適な室内環境を保つ鍵となります。

湿度戻りの仕組み

エアコンの湿度戻りは、主に冷房運転中に起こり、以下のメカニズムで発生します。

 エアコンは設定温度に達すると、サーモオフ（送風状態）になり、過度な冷却を防ぐために室外機の運転を停止し、室内機は送風状態になります。

そして、冷房運転中にエアコン内部の熱交換器に結露した水分が、送風によって再び室内の空気に蒸発し、湿度を上げてしまいます。

実際、どのメーカーのエアコンが湿度戻りしない除湿機能があるのか？はわかりにくいですが、探すポイントとしては、「再熱除湿と弱冷房除湿」に違いを理解し、見つけることです。

再熱除湿と弱冷房除湿の違いとは？について解説

エアコンの除湿機能には、「再熱除湿」と「弱冷房除湿」の主に2つの仕組みがあります。2つの機能の比較は、こちらのページを参考にしてください。↓

参考　・J-Net21　弱冷房除湿と再熱除湿の違いは？

湿度戻りしないエアコンの除湿機能は、「再熱除湿」のエアコンです。

エアコンの湿度戻りしない機能があるメーカーとおすすめのモデル

湿度戻りしない再熱除湿機能を搭載しているエアコンのメーカーは、次のとおりです。

三菱電機の霧ヶ峰の「さらっと除湿冷房」機能搭載機種

 三菱の霧ヶ峰エアコンの一部の機種に搭載されている「さらっと除湿冷房」は、再熱除湿に近い方式で、室温変化を抑えながら除湿します。2025年モデル以降、サーモオフ時に送風運転を停止する機種が増えています。

ダイキンの再熱除湿機能「さらら除湿」搭載機種

 ダイキンのエアコンには、再熱除湿機能がある「さらら除湿」が上位機種に搭載されています。「ドライキープ」機能搭載機種では、サーモオフ時の送風を制御し、湿度戻りを抑制します。ダイキンのエアコンは、特に除湿機能が優れています。

日立の「カラッと除湿」機能搭載機種

再熱除湿機能で、室温の低下を抑えながら除湿します。

富士通ゼネラルの「さらさら冷房」機能搭載機種 

再熱除湿機能で、快適な湿度を保ちます。「省エネファン」機能搭載機種では、サーモオフ時の送風を制御します。

パナソニックの上位機種のエアコンに再熱除湿機能が搭載

「においカット」機能搭載機種では、サーモオフ時の送風運転をOFFにする制御があります。

参考　・エアコンの除湿機能でおすすめのメーカー最安値調査！電気代や冷房との機能の違いを比較

 

各メーカーの再熱除湿機能が搭載のエアコンは売れ筋ランキングで価格比較して探すのがおすすめ

除湿戻りしないエアコンを探すときは、楽天やAmazon、yahoo！ショッピングのエアコン売れ筋ランキングで価格を比較するのがおすすめです。

その場合、工事費込みで販売しているショップや型落ちの相対的に割安のエアコンが見つかります。

参考　・最安値の6畳用おすすめエアコン2025年！工事費込み・型落ちモデルの価格相場を人気ランキングで独自調査

 

お部屋のカビ関連の対策ができる機能のメーカーの特徴

梅雨の時期で湿度が高いと、エアコンの湿度戻りしない機能がある、ないにかかわらず、部屋にカビが発生しやすくなります。

そこで、エアコンの搭載機能でカビを抑制することができるおすすめメーカーの解説をします。

パナソニックのエアコン「エオリア」の「カビみはり」機能は室内の温度と湿度を検知し、カビが生えやすい状態になると自動で内部クリーン運転を開始し、カビの成長を抑制します。

富士通ゼネラル「ノクリア」の「カビ抑制タイマー」機能は、あらかじめ設定しておくと、部屋の温湿度を監視し、カビが生えやすい条件になった際に、自動で加熱除菌などのカビ抑制運転を行います。

 

※これらのエアコンメーカーのカビ対策におすすめの機能は、シリーズによって搭載されていない機種もあります。

 

エアコンの湿度モード運転で部屋に湿度戻りしにくい対策方法を解説

 

風量の設定を調節する対策

風量が強すぎると、冷却コイルに空気が触れる時間が短くなり、十分に除湿されないまま室内に戻ってしまうことがあります。除湿運転時は、風量を「自動」または「弱」に設定することで、空気が冷却コイルに長く触れ、効率的な除湿を促します。

こまめなフィルター掃除対策

    2週間に1回が目安: エアコンのフィルターは定期的に掃除し、空気の循環をスムーズに保ちましょう。

エアコンの能力不足対策

部屋の広さに対してエアコンの除湿能力が不足している場合、十分な除湿効果が得られず、湿度戻りを感じやすくなります。

湿度戻りしにくいエアコンでよくある質問と回答QA

Q：湿度戻りしない除湿タイプがあるメーカーはありますか？

A:あります。メーカー名は「ダイキン」「三菱」「日立」「富士通」「パナソニック」で、再熱除湿で除湿する機能を搭載している機種です。

Q：再熱除湿とメリットデメリットを教えて

A:弱冷房除湿と比較して再熱除湿は湿度戻りしないメリットがあります。一方、省エネ性能を考慮したとき、電気代を比較すると、再熱除湿は弱冷房除湿より電気代がやや高くなる傾向があるのがデメリットです。

Q：湿度戻りしにくいエアコンで最安値を見つける方法は？

A:大手ECサイトの人気ランキングで売れている順から確認し、同じエアコンの畳数の目安で価格の比較をすると、最安値がみつかりやすいです。

Q：他に湿度戻りしない重要な対策はありますか？

A:湿度戻りしない再熱除湿搭載のメーカーのエアコンを購入後、設置する場所を考えるのも重要です。エアコンの冷暖房の効き目や機能の効果を最大限発揮させるためには、サッシの窓の上がベストポジションです。スペースが狭い場合は、コンパクトなサイズのエアコンを検討しましょう。参考　・おすすめのコンパクトエアコンメーカーとは？10社から6畳タイプやランキング上位を比較