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found コーヒーの知識 コーヒー豆の品種の名前や生産国について。どんな種類の生豆が産地で栽培されているのか?
2025年08月06日

コーヒー豆の品種の名前や生産国について。どんな種類の生豆が産地で栽培されているのか?

特にコーヒー初心者の方で、これからいろんなコーヒーを飲んでみたいと考えている方に、

「どこの国で、どんな品種のコーヒー豆が栽培されているのか?」

について、知ってもらうための情報です。

この記事では、コーヒー豆の品種の種類や特徴、生産国の違いについて詳しく解説します。

コーヒーは品種によって味に違いがあり、その種類がどの国で栽培・生産されているか?を知ることで、コーヒーの楽しみ方も、より広く、深くなります!

当社の「コーヒー好き編集部員」の経験として、産地ごとの豆の個性を知りそれに合った美味しい飲み方と組み合わせれば、自分にぴったりの一杯に出会える可能性はグッと高まります。

ぜひ参考にしてみてください。

世界でのコーヒー豆生産国とシェア数について

コーヒー豆の生産、つまりコーヒーができる元となる「生豆」を生産している国と、そのシェア率については、以下のとおりです。

世界でのコーヒー豆生産国とシェア数についてを円グラフ化したもの

出典・作成:iAnswer(株)編集部

1. ブラジル

ブラジルは世界一のコーヒー栽培面積があるコーヒー産地で、世界最大のコーヒー生産国。ブルボン種やカトゥーラ種が多く栽培されており、ナッツ系の香りとバランスの良い味が特徴です。

2. ベトナム

主にロブスタ種を大量生産しており、深煎りやインスタントコーヒー向けの苦味が強い味が特徴です。

編集部のレビュー・・・確かに日本でも、インスタントコーヒーは、苦味を強く感じるものが多いですね。ちなみに、ロブスタ種は、病気に強く安定した栽培量を確保しやすい品種。

3. コロンビア

高品質なアラビカ種が主流。ティピカやカスティージョなどの品種があり、柔らかい酸味と甘さのバランスが良いとされています。

編集部のレビュー・・・アラビカ種は、コーヒー豆の起源と言われる品種。世界の生産シェアも一番多い品種です。

4. インドネシア

マンデリンなどのアラビカ種が有名。土壌の影響でスパイシーで重厚な風味を持つ豆が多く、個性的な味わいが人気です。

5. エチオピア

コーヒー発祥の地。ゲイシャやエチオピア原種などが自生しており、華やかでフルーティーな香りが特徴です。

編集部のレビュー・・・ゲイシャ種は、スペシャルティコーヒー(高級品種)として知られる種類です。

6 ケニア

SL28やSL34といった独自品種が栽培され、柑橘系の酸味としっかりしたコクが人気。スペシャルティコーヒー市場でも評価が高いです。

世界でコーヒー豆が栽培されている品種の「シェア率」と詳細な「種類の系図」について

コーヒー豆の「品種」には、大きく分類して「アラビカ種・ロブスタ種」の2種類があり、世界の生産シェア率は次のとおりです。

世界でコーヒー豆が栽培されている品種のシェアについてのグラフ表示

出典・作成:iAnswer(株)編集部

アラビカ種とロブスタ種で、世界で生産されているほとんどのコーヒー豆の品種を占めています。

アラビカ種(総称)

アラビカ種の原産地は、アフリカのエチオピア高地と言われており、約40万〜100万年前にカネフォラ種(ロブスタ種の元となる種)とユーゲニオイデス種が自然交配して誕生した説が有力です。

高品質で豊かな風味があり、世界の約60〜70%がこの種。生産国は、基本的に世界中です。

ロブスタ種

ロブスタ種の原産地は、アフリカの中央部にあるコンゴ民主共和国やウガンダの熱帯地域とされています。その当時、アラビカ種が病害に弱いことがわかり、生産量が不安定になった時期があり、より丈夫で栽培しやすいロブスタ種が注目されて生産量が増えてきた経緯があります。

ロブスタ種の栽培が多い代表的な生産国は、ベトナム、インドネシアです。

そして、コーヒー豆には、

「アラビカ種・ロブスタ種」から分岐した品種がさらに細かく分類された系統(バラエティ)

を持っています。

同じ生産国でも品種によって、味や香り、栽培条件が異なり、風味に大きな違いがあります。

これらの品種の起源を系図で詳細に探ってみると、次のようになります。

コーヒー豆の品種の系図について

出典・作成:iAnswer(株)編集部

また、それぞれの品種による特徴や特性についてのグラフは以下のとおりです。

コーヒー豆の品種によるそれぞれの特性と特徴をグラフ化した解説

出典・作成:iAnswer(株)編集部

ロブスタ種系の交配種はコーヒーの味を表現するボディは深いフルボディに近く、耐病性が高く、コーヒー生豆の収穫量に貢献」しています。

一方、アラビカ種系のティピカ系やブルボン系の種は、「適度なミディアムボディで、風味の複雑さが高く、耐病性は低い」ことがわかります。

この2種類のコーヒー豆については、対照的な風味を持っています。

コーヒー専門店では、これらの「コーヒーの品種の特徴」を活かし、「ブレンド手法」を使って、美味しい味を作りだしながら、より安定的なコーヒーを作っています。

参考 ・コーヒーのブレンドとは?豆種類や産地、焙煎度合いをプロのバリスタが見極め美味しい味を生み出す

どの品種・生産国の豆を選ぶとよいの?生豆の品種ごとの味の特徴を知って参考にしよう

さて、コーヒーの品種や生産国の情報については、ある程度理解してもらえたかと思います。

では、実際にコーヒー豆の種類ごとに味の違いがあるのか?そしてを選ぶ際の目安は?についての基本的な知識も知っておきましょう。

  • 酸味やフルーティーな香りが好きな方 → ゲイシャ、エチオピア、ケニア
  • コクがある深い味が好みの方 → マンデリン、ブルボン、ブラジル
  • クセのないバランス重視の方 → カトゥーラ、コロンビア
  • 苦味をしっかり味わいたい方 → ロブスタ、ベトナム

これらの情報を参考にして、まずは自分の好みのコーヒーを探すために、それぞれのコーヒー豆の品種に分けて試し飲みをしてみてみてください。

コーヒーの知識はとても奥深いものがあり、それらが味覚に影響してきます。

自分に合ったコーヒーを見つけるため、さらにコーヒー豆やコーヒーに関連する知識を深めていきましょう。

参考 ・体験して最高だった美味しいコーヒー豆のおすすめとは?専門店のブランドや通販の人気ランキング5選