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実家じまいの手順によるかかる費用や自治体の補助金とは?家じまいを経験した役立つ知識も解説
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自宅での生活を終える前に、終活を考えている高齢者の方は多くおられます。
また、その親族の方は親が施設への入居や子世代との同居などで住居を離れる際に、その家を完全に片付け、処分する実家じまいの作業が重要になってくるでしょう。
家族の皆さんが、親の住んでいた実家や自宅を実家じまいするときの手順や、不用品の整理・処分費用は気になるところです。
iAnswer編集部から、実家じまいについて、主に次の内容をご紹介します。
- 費用や手順の流れについて
- 自治体の解体補助金とは?
- 費用をかけず専門家や相談窓口で売却する手順
- 実家じまいの意味は?
- 空き家問題との関連性
実家じまいの費用や具体的な手順の流れを知り、専門家や無料相談窓口を活用できます。これからのステップを安心して踏み出せるよう考えてみましょう。
Contents
実家じまいの進め方の手順・流れを解説
実家じまいの進め方の手順を正しい流れに沿って解説します。手順の流れの知識として、次の10項目をまず意識しておいてください。
- タイミングを見て親族と話し合い、計画を立てる・・・誰が中心となって実家じまいを進めるか?家や財産の分け方等を全員で意思を確認し合意
- 家の中のモノを全て把握する・・・各部屋の収納や押し入れの中まで、何がどれくらいあるか?貴重品(現金、預金通帳、権利書、貴金属など)は最優先
- 「残すモノ」と「手放すモノ」に仕分ける・・・判断に迷うモノは一旦保留
- 「手放すモノ」の処分方法を決める・・・「売る」(買取業者、フリマアプリ)、「譲る」(知人、寄付)、「捨てる」(自治体のルールに従う)
- 専門業者へ相談・依頼する・・・実家じまいのモノの量が多くて自分たちで難しい場合は、生前整理・遺品整理業者に見積もりを依頼
- 各種サービスの解約・住所変更手続き・・・電気、ガス、水道、電話、インターネット、新聞、NHKなどの契約を解約や住所変更
- 行政・金融機関などの手続き・・・役所で住民票の異動や世帯主変更など、郵便局に転送届を提出、銀行や保険会社などの住所変更も忘れず
- 家の明け渡し準備(清掃・解体)・・・家財を全て運び出したら、家の中を清掃、売却や賃貸の場合は不動産会社へ、解体する場合は解体業者へ連絡
- 不動産の処分を実行する・・・不動産会社と進めてきた売却、賃貸、または管理の契約を完了、更地にする場合は、解体工事
- 関係者への挨拶と完了報告・・・お世話になったご近所の方や親族へ、実家じまいが無事に完了したことの報告し挨拶
実家じまいのタイミングを見極めて決断|不動産の相続トラブルの防止に
実家じまいは「親の元気なうち」が理想的なタイミングです。
しかし、家族の方は親の生前中に実家じまいのことや、相続について相談すれば、親が寂しい、つらいと感じないか?と考え、遠慮することが多いのです。
終活をされている親の立場の方なら、自分でエンディングノートを活用して、親の元気な理想的なタイミングで実家じまいの計画を立て、トラブルを少なくすることを考えてみてはいかがでしょうか?
住まいのエンディングノートは、実家の相続に重要な不動産所有情報や家財の確認等をノートに記載して、相続や遺品整理のトラブルなく実家じまいをスムーズに行うため、ご家族いっしょに考える終活ノートのような計画書です。
「家じまい」と「実家じまい」の共通点と相違点について
「家じまい」と「実家じまい」は、どちらも家を整理・処分することを指しますが、「誰が」「どの家を」整理・処分するのかという点で違いがあります。
家じまいとは?
- 対象: 自分が現在住んでいる家。
- 主体: 家の所有者本人。
- 目的: 高齢になった所有者が、終活の一環として、または施設への入居などで、自身の住まいを整理・処分すること。
実家じまいとは?
- 対象: 親や祖父母が住んでいた家(実家)。
- 主体: 子どもや孫など、親族(主に子ども)が主体となって行う。
- 目的: 親が亡くなった後、または高齢になって施設に入居するなどして空き家になった実家を、子どもが管理・維持の手間や費用、相続の問題などを考慮して整理・処分すること。
つまり、簡単にまとめると、
家じまいは「自分の家を自分で片付ける」 実家じまいは「親の家を子どもが片付ける」 という違いがあります。
実家じまいの方が、親の写真や思い出の品の荷物があり、感情的な側面も大きく関わってくるため、精神的な負担も大きくなる傾向があります。
実家じまいにかかる費用項目|片付け・業者へ頼むケースまでの期間
ここでは、実家じまいでかかる費用について解説します。
実家じまいの費用は、家の広さ、物の量、処分方法、専門業者に依頼するかどうかなどによって大きく変動します。
1、不用品の整理・処分費用
実家じまいの費用の中で最も大きな割合を占めるのが、不用品の整理・処分費用です。普段の片付けで実家じまい結構大変な作業と費用がかかることもあります。
例えば、親の実家を売却して業者等に明け渡すケースなら、多くの生活用品を片付け・処分するため、それ相応の費用がかかるわけです。
粗大ゴミ処理費用・・・自治体に依頼して粗大ゴミを出す場合の費用です。品目ごとに料金が設定されています。
参考
一般ゴミ処理費用・・・可燃ゴミ、不燃ゴミとして出す場合の費用。
リサイクル料金・・・家電リサイクル法対象品目(テレビ、冷蔵庫、洗濯機・衣類乾燥機、エアコン)やパソコンなどを処分する際に発生する費用。
参考 ・家電4品目の「正しい処分」早わかり!|家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)|経済産業省
不用品回収業者への依頼費用・・・運び出しや分別なども含めて一括で依頼する場合の費用です。量や作業内容によって大きく異なりますが、数十万円から数百万円になることもあります。
- 軽トラック1台分: 数万円〜10万円程度
- 2トントラック1台分: 10万円〜30万円程度
- 家一軒分(大量の場合): 30万円〜100万円以上
遺品整理業者への依頼費用・・・遺品整理も兼ねる場合、専門の業者に依頼する費用です。不用品回収と同様に、物の量や作業内容によって変動します。
買取業者への査定・出張費用・・・買取可能な品物がある場合、出張費などがかかることがあります(無料の業者も多いです)。
ただし、家を売却するのであれば、買取する不動産会社に依頼する方法で、実家じまいの費用がかかることはありません。
2. ハウスクリーニング・リフォーム費用
家を売却したり、賃貸に出したりする場合に必要となることがあります。
ハウスクリーニング費用・・・部屋全体や水回り、窓などを清掃する費用です。
- ワンルーム〜1K:2万円〜5万円
- 2LDK〜3DK:5万円〜10万円
- 家全体(広さによる):10万円〜30万円以上
簡易補修・リフォーム費用・・・壁紙の張り替え、床の修繕、水回りの設備交換など、必要最低限の補修やリフォームにかかる費用です。状態によって大きく異なります。
- 部分的な補修:数万円〜数十万円
- 水回り全体のリフォーム:数十万円〜100万円以上
- 大規模なリフォーム:数百万円〜
3. 不動産処分費用
不動産を売却、賃貸、解体する際に発生する費用です。
3-1. 売却する場合
仲介手数料・・・不動産会社に支払う手数料です。売却価格に応じて上限が定められています。
- 売却価格200万円以下:売却価格の5% + 消費税
- 売却価格200万円超400万円以下:売却価格の4% + 2万円 + 消費税
- 売却価格400万円超:売却価格の3% + 6万円 + 消費税
印紙税・・・売買契約書に貼付する印紙代です。契約金額によって異なります。
登記費用・・・所有権移転登記などにかかる費用です。
測量費用・・・土地の境界が不明確な場合など、測量が必要になることがあります(数十万円〜)。
譲渡所得税・・・売却益が出た場合に発生する税金です。特例が適用される場合もあります。
3-2. 賃貸に出す場合
リフォーム費用・・・入居者が決まりやすいように改修する場合の費用です。
原状回復費用・・・退去後の修繕費用など。
不動産管理手数料・・・不動産会社に管理を依頼する場合の費用(賃料の5%程度が一般的)。
3-3. 解体する場合
解体費用・・・建物の構造(木造、鉄骨造、RC造)、広さ、立地条件(重機の搬入可否など)によって大きく異なります。
- 木造:坪あたり3万円〜8万円程度
- 鉄骨造:坪あたり4万円〜10万円程度
- RC造:坪あたり6万円〜12万円程度
(例)30坪の木造住宅:90万円〜240万円程度
アスベスト調査・除去費用・・・アスベストが含まれている場合、調査や除去に追加費用がかかります(数十万円〜)。
廃棄物処理費用・・・解体によって発生した産業廃棄物の処理費用です。
整地費用・・・解体後の土地を平らにする費用です。
滅失登記費用・・・建物がなくなったことを登記する費用です。
固定資産税・都市計画税・・・解体後、土地が更地になると、住宅用地の軽減措置が適用されなくなり、税金が上がる場合があります。
4. その他の費用の点について
引越し費用・・・新しい住居への引っ越し費用。
専門家への相談費用・・・弁護士、税理士、司法書士など、専門家への相談費用。
交通費・宿泊費・・・遠方に実家じまいに行く場合の費用。
精神的なケア費用・・・精神的な負担が大きい場合、カウンセリングなどの費用も考慮に入れる人もいます。
仏壇の取り扱いをサポートしてもらう場合
実家じまいにおいて仏壇の取り扱いは、精神的な側面も大きく、慎重に進める必要があります。
後悔しないように慎重に進めてください。
実家じまいにおける、仏壇の取り扱いの主な選択肢と手順は以下の通りです。
1、閉眼供養(魂抜き)を行う
仏壇を移動・処分する前に、故人やご先祖様の魂を抜く儀式を行います。
-
依頼先: 菩提寺、または仏壇の供養を受け付けているお寺、仏具店、専門業者。
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費用: お布施として2万円〜5万円程度が目安。
2、仏壇の処分方法を選ぶ
閉眼供養が終われば、仏壇は物品として扱えます。主な処分方法は以下の通りです。
-
菩提寺に相談・・・閉眼供養の流れで引き取ってもらえる場合があります。
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仏具店や専門業者に依頼・・・供養から処分まで一貫して任せられます。費用は数万円〜10万円程度。
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不用品回収業者に依頼・・・他の不用品と一緒に回収してもらい、費用を抑えることも可能です。
-
自治体の粗大ゴミとして出す・・・最も安価ですが、自治体によってルールが異なるため確認が必要です。
参考 ・仏壇の処分とは?費用目安や具体的な方法、注意点などを解説
ゴミ処分の費用を抑えるためのポイント|自分で家具や荷物の片付け
実家じまいのゴミ処分費用を抑える方法としては、次のとおり。
とにかく自分で仕分け・処分する・・・業者に頼むと高額になりがちな実家じまいの「仕分け・梱包・ゴミ出し・不用品回収」を、家族や親族で協力して行う。
業者を頼む場合は必ず「相見積もり」を取る・・・必ず3社以上から見積もりを取りましょう。
「捨てる」前にお金に変える・・・家具や家電なら、フリマアプリやネットオークション、リサイクルショップ等の生活用品買取業者で売却。
解体費用を抑えるためのポイント|自治体の補助金を活用する
自治体のサービス・補助金を最大限に活用する・・・民間の不用品回収業者より、自治体の粗大ゴミ戸別収集のほうが圧倒的に安く済みます。また、実家じまいする空き家の解体費用は、自治体からの補助金制度もあるので、解体前にお住まいの市区町村役場に必ず確認。
解体費用の金額は大きいため、補助金制度がある自治体なら必ず活用し、実家じまいの費用を抑えててください。解体費用の補助金制度についての参考情報はこちらをご覧ください↓
参考 ・空き家の解体・取り壊し費用の相場は?補助金が使える行政を徹底解説
改めて「実家じまいの意味とその目的とは?」について|経験からわかった事例を解説
実家じまいという言葉の意味について、当編集部の経験を交えながら解説します。
実家じまいの言葉の意味として、最も当てはまるケースは、親の実家を片付け、処分する作業でしょう。
その家にまつわる思い出の品々の整理、不要品の処分、不動産の売却や賃貸といった住居自体の処分まで含まれる、広範囲な取り組みです。したがって、実家じまいとは単に家の売却とは違った意味を持つものです。
実家じまいがなぜ必要なのか?|生前中に計画し空き家問題や税金費用を回避する
実家じまいの事例として、親が高齢になり施設等に入居され、実家に誰も住まなくなったときに行うケースがあげられます。
相続した家が空き家になりそのまま所有している場合、空き家問題との関連性に注意が必要です。
空き家をそのまま放置すると、「維持管理の費用負担」や「老朽化による倒壊」といった問題が発生します。
固定資産税等の維持費用がかかるため、実家じまいをして出費をなくすことも、重要な目的です。
また、空き家が「管理不全空き家」に認定されると、固定資産税の減額が解除され、最大6倍の税金を払う事例もあります。
参考 ・空き家の固定資産税は無料?税額0円の条件や減免する方法を徹底解説
実家じまいを早期に検討し」実施することで、これらのリスクを回避できます。
引越しの場合の実家じまいや家じまいについて
当編集部では、引越しによって空き家を売却した経験者がいます。家の売却は「実家じまい」の最終目的として、重要な取り組みです。
家を売却する際の手順や費用、そしてかなり重要な注意点を解説しているので、参考にしてみてください。
参考 ・体験してわかった空き家の売却で大切なこととは?費用や税金控除で損しないための注意点や相続による3000万控除も徹底解説
実家が田舎で売却できないときはどうする?売れない期間が長くなるとデメリットがある
実家じまいしたい家が田舎にあり、売れないのでは?と考えている方は「不動産一括査定サイト」を利用してみるのをおすすめします。
「不動産一括査定サイト」は、全国から数百社の不動産会社が登録しており、その地域にあった不動産買取会社が見つかりやすいメリットがあります。
さらに、家の買取を専門にしている業者なので、実家じまいに必要な家の買取査定を無料でこなってくれます。
また、田舎の実家を賃貸や、アパート・マンション、駐車場として活用したときに相談する方法として、「包括的な空き家の解決無料相談」や「不動産一括査定」といった依頼を無料でサポートしてくれるサイトもあり、実家じまいをしたい方によく活用されています。
売れない期間が長くなると、固定資産税や管理費用の負担が続いてしまう等のデメッリトがあるためめ、実家じまいにおける不動産売却は、早期に対応することをおすすめします。
参考 ・空き家買取で損しないコツとは?一括査定サイトで相場比較して高額売却を引き出すおすすめの方法を徹底解説
まとめ|家じまいを成功させるために費用をかけず専門家や相談窓口を活用する方法
ここまで、当編集部が解説した通り、実家じまいの手順の流れや費用を理解して、最終的な実家の建物や、実家の土地を処分するか?または賃貸や駐車場として活用するか?を判断していくことが、実家じまいを成功させるポイントです。
最終的に実家を売却するときは、不動産一括査定を活用する
実家じまいの最終目的の一つとして、実家を売却するのであれば、買取不動産業者に相談することになりますが、その方法としてよく活用されているのが、「不動産一括査定サイト」です。
実家を賃貸経営する、更地の土地を駐車場として活用したいときは「空き家解決相談」で提案書を無料でもらう
実家じまいをするが、建物を解体したり、土地を売ったりせず、不動産活用として収益を考えたい場合は、「空き家解決相談」を活用するのがおすすめです。
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Gemini(みすず)